あまじょっぱい飴

物欲ドリブン。20代デザイン系♀の気になるいいもの、良かったものについて。

スタバのキーホルダーがとてもいい

これ。

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私はスタバの熱烈なファンというほどではないながらも、甘いものを吸いたい時などたまに足を運ぶ程度には好意を持っている。ニュースで一目見たときからうわっいいなと直感的に感じたものの、やはり世の中にも訴えかけるものがあったようで当日は即完売・ついでに転売が高騰とのこと。(転売は滅びて欲しい)

手に入らないものは仕方がないので、じゃあ何が琴線に触れたのかを考えてみる。琴線ポイントを押さえた物がほかにあれば、入手できない悲しみを埋めることが可能かもしれないのだ。

やはり見た目のデザインがいい。しずくの形が絶妙な可愛さだ。ただちに「しずく 革 キーホルダー」でググったものの、ざっと見ではこういう形状の革製品は見つからなかった。もちろんただ可愛いからとしずく型が採用されているわけではなく、滴るコーヒーのドリップがイメージの元にあるだろう。

そして丸く型押しされているのは馴染み深いスタバのロゴ。普段はでかでかとコーポレートロゴが掲げられている商品ってあまり好きじゃないのだけれど、このキーホルダーに限ってはロゴこそが要だとすら思える。いまやコーヒーチェーンの顔ともいえる大企業のロゴによって、このしずくとコーヒーのイメージががっちりと結び合わされる。

カラー展開のうち3色は茶・白・黒となっており、いずれもコーヒーやミルクに由来している(っぽい)。そしてスタバといえばのコーポレートカラー、落ち着いた緑。同じくビームスのオレンジ。個人的にはこのカラー展開の中だと茶・白・黒が抜きん出ていいデザインだと思う。理由はもちろん、先程のイメージ誘導によって「コーヒー」のイメージをあまりにも鮮やかに表現していると思えるからだ。次いでスタバカラーの緑。ビームスカラーのオレンジは5色並べるとバランスが綺麗だけれども、単体で持ったときのイメージ構築の点では一歩劣るように思える。(とはいえこの素晴らしいデザインの制作にはビームス側の人間が大いに関わっていると思われるので、やはり必要なピースなのだ。)

つまるところ、このキーホルダーのいいところはこのコラボでないと成り立たないということだ。たとえば私がレザークラフト屋さんに頼んでなんらかの丸っぽいロゴを打ったしずく型キーホルダーを作ってもらうことは不可能じゃないかもしれない。しれないが、それは結局私が感じた「デザインの良さ」ではないのである。

実用機能であるFelicaチップはもちろん実店舗とキーホルダーをつなげるという意味で重要なのだけれども、個人的にはその部分を抜きにしてもスタバのファンアイテムとして十分成り立っているんじゃないかなと感じる。何が言いたいかというと、デザインのみで構わないのでもっと増産してくれないかなあ。ふつうにキーホルダーとして使うよ。